2004年5月30日(日)14:50

ブレア首相はEU懐疑派を牽制

ロンドン(AP)

イギリスのトニー・ブレア首相は日曜日、同国で高まるEU懐疑派の声に対して警告を行った。欧州議会を二週間後に控え、首相はBBCラジオで、責任ある政治家がこの傾向に反対したのは重要な意味を持つ、と述べた。イギリスの欧州連合即時脱退を掲げる、欧州統合反対派の英国独立党(UKIP)は、現在世論調査で18パーセントの支持率を得ている。

ブレア首相は、世界最大の政治連合でありイギリスの貿易の60パーセントを占めるEUから離脱すべきという考えは馬鹿げていると述べ、我が政府がEU憲法に調印するのは、税政、防衛、社会保障、外交の分野でイギリスの主権が保証される場合に限られると確約した。このような憲法条約は25ヶ国に拡大したEUの行動能力を保つために必要なのである、と首相は説明した。

ブレア首相は、経済的条件が整えばイギリスはユーロに加盟すべきであると主張した。加えて国民が国民投票でユーロ導入を承認する必要がある。長期的に見れば通貨同盟への加盟はイギリスの利益に叶う、と首相は語った。

原題:Blair warnt vor Einfluss der EU-Skeptiker




トップへ戻る